cloud smiles 〜 ep.2
「クラウド」
振り返ったクラウドに、フリオニールは差し出した。
「受け取ってくれないか」
真剣な視線で逸らさず言うと、深く蒼い瞳が少し見開かれた。
「…大切な、ものなんだろ?」
「…ああ、」
クラウドには話した。
この花に込めた夢と、この花の意味を。
「だからクラウドに、持ってて欲しいんだ」
自分の夢を押し付けるわけではないが、話した時に微笑んでくれたクラウドの顔が、忘れられなかった。
初めてクラウドが、微笑んでくれたあの時。
思わず見惚れて落としてしまったこの花を、拾って。
大切なものなんだろ、と同じ台詞をくれたことを思い出した。
この世界に召喚され、コスモスの元に集った者たちは皆、深いものを抱えていることは知っている。
戦う理由だって皆それぞれだ。
そんな中で、夢を語ることに少し戸惑った。
夢よりも現実、この世界に居る今を生き抜くことが最優先されるからだ。
だが、クラウドには聞いてもらいたかった。
何か、少しでもクラウドに理由を探すきっかけを示唆したかった。
(理由もないのに剣を振るうなど、悲し過ぎる)
微笑んでくれたクラウドが忘れられなくて。
そんなクラウドの微笑みを、守りたくて。
だから自分の夢が少しでも、クラウドの理由になるなら。
自分が少しでもクラウドの理由になれるなら。
「…必ずクラウドが、もう一度俺に手渡してくれ」
生き抜く理由になれるなら。
「…分かった」
大切に、する。
そう言って受け取ると。
瞳を閉じて口許にのばらを寄せて、クラウドは微笑った。
ああそうか。
忘れられないのも、守りたいのも、理由になりたいのも。
全ては。
(好きなんだ)
たった一言に集約するのだ。
2009/08/03
色々うろ覚えなので捏造…!爆
そして何故か色々気持ち悪い感がするのは何故…
ちなみに2のストーリーもやってないです←
ブラウザでお戻り下さい。