普段は威厳漂う室内。


「っ…、ぁ、……っ、」
「声を抑えるな」


外には聴こえないと言っただろう?
それに今此処に居るのは私だけ、だ。


「は…っ、ぁ、」


大きなデスクに上半身をうつ伏せに押し付け、後ろから覆いかぶさった状態で、耳元で息を多めに含んで囁けば、突き出された下半身に捻じ込んでいた自身を締め付けられた。
それに気を良くしてもっと奥へと進めば。


「っぁ、あっ、あ、」


抑えることを放棄した口から高い声が発せられた。
満足げに微笑う私に、啼いているこの子は気付かない。
気付く、筈もない。
体で、中で感じること。
そして与えられる快感を追い掛ける以外に、今は出来ないのだから。


「っは、ぁ、…っあ、ぁっ」


室内が卑猥な音と空気に満たされていく。
何故、こうなったのか。
そんな言葉がふと頭の中を過ぎったが。
今はもう、どうでもよかった。








Clandestine meeting










事の始まりは、おそらく私が家に今日使う書類を忘れたことからだったと思われる。
そうでなければそれを届けようとしたエドワードは今日此処に来ることはなかった。
そして一番の要因は、エドワードをこの社長室に招いたことだろう。
受付に渡して帰ろうとしたところを無理矢理引き止めて、此処まで上がって来させたことが。
だが逆に考えれば、引き止めなければエドワードは行ってしまっていたのだ。
ロードの所へ。
部屋に入っても尚帰ろうと豪語するエドワードに聞けば、思わず漏らしたのだ。
これからロードと約束がある、と。
昔から知るアルフォンスならばおそらく許せていた。
あいつは何もしないという確信があるから。
だがロードは、前例がある。
奴は何をするか分からない。
名を聞いた途端、あからさまにそれを態度に出せば、エドワードはしまったと目を逸らして口を噤んだ。
勿論エドワードも私がロードを良く思っていないことを知っているからそんな行動と取ったのだ。
言わないで会うより、言って会う方がまだマシだとは思う。
だが今の私にはそんな余裕はなかった。
冷静沈着、それが今になって突然ショートした。
デスクの上の書類をうざったく片手で一気に下に落とし、広くなったデスクに拒むエドワードを無理矢理うつ伏せに押し付けた。
それから、今に至る。


「…っ、く、そ…っ、」


こんな、と肩越しに目に涙を溜めて私を睨む。
それが性的なものかそうでないかを見分ける術はない。
しかし動きに合わせて自分から動きを強請るようになった今では、違うなどとは言い切れない。
だから私は目尻に溜まった涙を舌で掬い上げる。
ただ煽るだけの行為として。


「…っ、」


びくり、と動いた振動が繋がりを通して返ってくる。
堪らなかった。


「っあ、あっ、や、め…っぁ!」


深く繋がる。
今まで以上により深く。
これ以上無理だという所まで。


「っぁ!あ、…ぁん、っは、ぁっ!」


吐かれる息の間隔が速くなる。
息を吸う回数が減る。
嬌声が大きくなる。
高まっている証拠。
だが、それで終わらない。


「…っの、やろ…っ、あっ、」


最後まで己を放棄しない。


「…っぁ、はっ、…く、っそ、っ…」


最後の最後まで、抗う。


「…っあ、…っぉ、ぼえて、…っろよ…っ!」


それを快楽の奈落へ堕とす。
それがどれだけ愉しいか。


「っあ、ぁ、っは、ぁっ!」


きっと知らない。


「っふ、ぁっ、っも、…っも…っあ、っあ、あぁ、っっ―――!!」


知らないままで良い。


こんな、私なんて。



































――――と、いう夢を見たんだが」
「知るかっ!つか見ても言うなそんなこと!!二度と言うなっ!分かったな!」


朝、エドワードの罵声と床をダンダンと踏みつける音がリビングに響く。
ロイが夢をどう話したのかは、エドワードしか知らない。











END.





06/03/04
久々にがっつりヤってるだけの話を書いたなー(笑)
最近ご無沙汰(笑)だったので思い切ってそこだけの話をってことでネタ出しました(・∀・)♪
基本義兄弟ロイエドは甘い感じなんですが、やはりたまにはこういうのもないと!
と思いこんな感じにしてみたものの、夢オチ☆(爆)じゃないと収集がつかないんですよ(死)
何はともあれ、満足!(笑)
ちなみにタイトルは密会って意味で(笑)


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